リーマントラベラー東松です。今回はイスラエルのフライデーナイトの様子をお届けします。
イスラエルはユダヤ教の人が多く住む国。そんなイスラエルではユダヤ教の教えに従い、金曜日の日没から土曜日の日没までが「シャバット」という安息日にあたります。
これは日本でいう休日なのですが、日本と違うのはシャバットが始まると、お店やレストランは全て閉まり、公共交通機関(バス、電車)も全てストップするのです。本当に街から人が消えます。
▼17:00の街の様子。街で一番人が集まるエリアなのに誰もいない…
▼17:34なのに電車は終わっています。
そんな金曜の夜に、地元のユダヤ教の人たちは何をしているのか。
それは・・・
家族で集まり、自宅で「シャバットディナー(Shabat dinner)」という特別なディナーを楽しんでいます。
今回はそのシャバットディナーに参加してきました!
ただ、事前に会う予定をしていたイスラエル人の方が急遽予定が入ってしまい会えなくなったため、今回は「EatWith」というAirbnbやUberの料理版サービスでシャバットディナーを振舞ってくれるご家庭を偶然見つけ、お邪魔することに!(ちなみに料金は約7,800円でした。高いですが、ネタ作りのために我慢!笑)
今回お邪魔したのはChenさん&Alonさんご夫妻のご自宅。
▼Chenさん!ご馳走様でした!
まずは席に座り、簡単に自己紹介から。僕の他にもEat With経由で、イスラエル人5人、アメリカ人2人、カナダ人1人が来ており、Chenさんご夫妻を合わせた総勢11人でのディナーとなりました。
食事の前にいくつか儀式を行います。まずはお祈り。2〜3分の内容でしたが、イスラエル人の皆さんは暗記している模様。それが終わると手を洗います。イスラエル風"やかん"みたいなものに水を汲んで洗います。全員が終えたら、ディナースタート!
ディナーの最初にも儀式があります。
まずは特別なグラスにワインをなみなみ注いで、お祈りをしてからそれを全員で回し飲みします。(ユダヤ教の人はお酒を飲んでもOKです!)
次に大きなパンが出てきて、Chenさんが一口大にちぎって、それに塩をつけ、それをみんなで食べます。
ここまでがどうやらお約束の儀式。ここからはフリーのディナーがスタートです。
まずは前菜。野菜中心のメニュー。5品ほど出てきます。
次がメイン。ミートボールのようなものに、チキンとご飯がセットになったもの。特にこのチキンは美味しかったです。
最後にデザート。
これら全てが、なんと奥様Alonさんの手作り!Alonさんは平日は家で料理教室を開いているようです。どれも美味しかったです!
食事中は色々な会話になり、特にアメリカ大統領選の話は盛り上がっていました。そんな中、僕の聞き取れる範囲で印象に残った話は、
●一部のイスラエル人は外国に行けない。
イスラエルはユダヤ人にとって約束の地。自ら選んで住んだ土地なので、外国に行くことはできないと考える敬虔なユダヤ人もいるそうです。
●寿司屋は日曜は実質休業
エルサレムには一軒寿司屋があるそうです。が、シャバットで土曜は漁師が誰も働かないため、お店が再開する日曜に魚が入って来ず、実質休業状態になるそうです。
あとの話は、英語が理解できないので、とりあえずニコニコしてました(笑)
そんなこんなで、あっという間に2時間半でシャバットディナーは終了!Chenさん、Alonさん、ご馳走様でした!
是非イスラエルに行かれる際は、金曜日の夜限定の「シャバットディナー」を体験してみてください!
以上、イスラエル・エルサレムから現地のフライデーナイトの様子をお届けしました。