リーマントラベラー 〜働きながら世界一周〜

東松 寛文|1987年岐阜県生まれ。平日は広告代理店で働くかたわら、週末で世界中を旅する『リーマントラベラー』。日本にいる時はトランジット期間。70か国159都市に渡航。2016年、3ヶ月で世界一周を達成。『地球の歩き方』から旅のプロに選ばれる。メディア出演多数。著書『サラリーマン2.0 週末だけで世界一周』ほか

もしも航空券に「SSSS」と印刷されてしまったあなたは、FBIの要注意人物になっているかも……!? [ リーマントラベル研究所 #6 ]

※画像をタップするとAmazonに飛べます


アメリカの出入国、そして経由の場合は、航空券をよく見てみてください。すると、たまに航空券に「SSSS」と印刷されることがあるそうです。この「SSSS」コード、もしそれが印刷されたら、実はあなたはFBIの要注意人物に選ばれているかもしれません。

でも、心当たりのない方はご安心ください!今回はその「SSSS」コードに隠された意味と、実際に印刷された人の声を聞いてみました。

 

〜目次〜

 

f:id:tomatsu1024:20180516233448p:plain

 航空券に印刷される暗号、「SSSS」とは?

アメリカを出入国するための飛行機(経由を含む)に乗る際、その航空券にたまに「SSSS」と印刷されることがあります。その「SSSS」は、「Secondary Security Screening Selection」の略で、2次的なセキュリティチェックに選ばれたことを意味するそうです。

アメリカの運輸安全局(TSA)の規定によると、NYの同時多発テロ事件のあった2001年9月11日以降に成立した法律により、「SSSS」は2010年から運用が始まりました。この「SSSS」、誰の航空券に印刷されるかというと、次の方が印刷される可能性があるそうです。

 

<「SSSS」コードが印刷される可能性がある人>

・FBIのテロ対策ウォッチリストに名前がある乗客

・アメリカが危険とみなしている国から入国する乗客

・ダミーとして一般人

 

実はこの「SSSS」は、FBIのテロ対策ウォッチリストに名前がある乗客を見分けるために使われるのです。

加えて、イラン・シリア・スーダン・北朝鮮のテロ支援国家など、アメリカが危険とみなしている国から入国する際も、「SSSS」が記載される可能性があるそうです。

ただし、ダミー用にFBIのリストに名前が載っていない人にもランダムに記載されるため何も悪いことをしていない一般の方の航空券にもたまに記載されてしまうので、誰でも「SSSS」が印刷される可能性があるのです。

 

万が一「SSSS」が印刷されたらどうしたらいいの!? 

安心してください。何もしていなければ、大丈夫です。

とはいえ、実際に「SSSS」と印刷されていたら、正直ビックリしますよね?

 

「ツマミ食いくらいしか悪いことはしたことないのに、私の航空券に『SSSS』が印刷されてしまった!どうすればいいの!!!」

 

万が一、そうなってもご安心を!

 

このコードが印刷されると、追加のセキュリティチェックが行われるだけで、10分〜30分程度、追加で手荷物を調べられたり、質問されたりするそうです。

フライトまでにその時間さえあれば、恐れることは全くありません。ただし、時間が追加でかかるのは確定なので、特に帰りの飛行機に乗る際に印刷されたら、早めに出国ゲートに向かわれることをオススメします。

 

実際に「SSSS」が印刷された人に話を聞いてみた

実際にこの「SSSS」が航空券に書かれたことあるか、リーマントラベル研究所のメンバーに聞いてみたところ・・・なんと3名が「SSSS」と印刷された経験があると答えました。

 

<実際に「SSSS」が印刷された人の声>

・あとからわかったが、そのせいでオンラインチェックインが出来なかった

・成田で印刷された航空券を受け取った場合、搭乗ゲート通過後に簡単な荷物検査と薬物検査(紙擦って、分析器に掛ける欧米で良くやっているもの)、靴のチェックだけで大したことはなかった。

少し搭乗予定時刻よりも早目にゲートで確認すると優先してチェックをやって貰える場合もあるみたい。

・SSSSの2次検査のせいで、飛行機に乗り遅れた

・日本のチケット発券に時間がかかった

 

 

実際に「SSSS」が印刷された人の声を聞いてみたところ、「2次検査のせいで搭乗までに時間がかかる」という問題以外は、堂々としていれば問題なかったようです。

 

いずれにせよ、何も悪いことをしていなければ「SSSS」が印刷されても心配することはありませんが、空港で発券するまでは「SSSS」が印刷されるかどうかは誰もわからないので、アメリカの出入国、そして経由の際は、時間に余裕を持って空港に行かれることをオススメします。