リーマントラベラー 〜働きながら世界一周〜

東松 寛文|1987年岐阜県生まれ。平日は広告代理店で働くかたわら、週末で世界中を旅する『リーマントラベラー』。日本にいる時はトランジット期間。70か国159都市に渡航。2016年、3ヶ月で世界一周を達成。『地球の歩き方』から旅のプロに選ばれる。メディア出演多数。著書『サラリーマン2.0 週末だけで世界一周』ほか

世界は均質化されつつある 〜モスクワで感じなかった「非日常」〜

リーマントラベラー東松です。

ロシアに行ってみての感想まとめました。

 

夜の街もそんなに危なくない。

夜の街は主要部はどこを歩いても必要以上にライトアップされていて綺麗で、そして明るすぎるので安全です。怖そうな人たちは一人も見ませんでしたし、クラブの周りをAM4〜5時にパトロールしてみましたが、酔っ払っている若者がいるだけで、変な人は見かけませんでした。

夜のタクシーもGoogle Mapで場所を見せれば、タクシーの中で寝てしまっても確実に向かってくれ、料金交渉にも応じてくれました。

勝手に「ロシア=恐い国」と思っていましたが、勝手なイメージだったと反省。

▼こんな感じで必要以上にライトアップされていて、深夜も光りっぱなしです(笑)f:id:tomatsu1024:20161017204719j:image

ロシアはオタク文化は一部の若者には人気あるけど、流行はしていない。

僕の勝手なイメージで「日本のオタク文化はロシアで大人気」と思っており、AlexとJulia(前のブログ コチラ に登場)に「ロシアのオタクが集まる場所に連れて行って欲しい」とオーダーしたら、「そんなものはないよ(笑)」と言われてしまいました。

ロシアではナルトやワンピース、進撃の巨人が流行っていて、コスプレも人気があるというのは間違っていないですが、まだまだ一部の若者での間でだそうです。また、J-Festという日本カルチャーフェスがあり、その日にはコスプレした若者たちがたくさん集まるそうですが、そもそも寒い地域なのでその日以外はコスプレしている人はまず見かけないそう(笑)大学でアニメやオタク文化の研究もしているJuliaに聞いたので、本当にそうなんでしょう。オタク文化の人気はあるとはいえ、大国ロシアではまだまだ都市部のモスクワやサンクトペテロブルグくらいだそうです。

ちなみに昔、少女の自殺にデスノートが影響したかもしれないということがあり、デスノートはロシアで販売禁止になっているそうです。

▼ロシア語で発行されている数少ない漫画のうちの一つ・ドラえもん、とJulia。

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特徴的な出来事はこれくらいでした(笑)

それを受けて、最近思ったこと。

 

モスクワもそうだったのですが、最近行った、上海、香港、ヴィエンチャン(ラオス)、テヘラン(イラン)・・・その地域の政治や経済が集中しているエリアに共通していたのは、世界はどこも均質化されつつあるということ。

外観は違えどどこの国も、高いビルが立ち並び、ブランドショップが軒を連ね、トヨタやBMWといった車が走り、(イランは別として)Wi-Fi環境も整い、誰もがスマホを持っています。先進国、発展途上国、関係なく。

もうどこの国も、目に見えるものはそこまで「非日常」じゃないんですよね。モスクワや前出の都市なんかだと自分の想像をはるかに超えてくるような出来事なんて、ほとんど起きません。(それでいうと、本当に想像を超えてきて、最高に「非日常を感じた」のはキューバでした。オススメです!)インターネットの普及により、誰でもいつでもどこでも世界中の情報を取ることができ、世界は均質化されつつあります。

 

だから、せっかくなら今のうちにもっと世界をたくさんの人に見てほしい。まだまだ均質化されていない部分もいっぱいあるので。特に「生き方」の部分。まだまだその土地それぞれのものをたくさん感じます。

もちろん、これって誰もが簡単に見れるものじゃない。だから、日本にいてもそれを見れる場は僕が作ります。でも、もし海外旅行に行くだけの時間とお金と語学力(もしくはそれをカバーする勇気)があるんだったら、是非とも今の世界を見てみてください!今しか見れない光景が、今ならまだたくさんあります!

世界遺産はいつでも見れますが、「今」の人々の暮らしは「今」しか見れません。

 

僕が海外で見てくるのは世界遺産よりも現地のリアルな生活ばかりで、現地の「生き方」ばかりなのですが、その「今しか見れない」という「限定感」が僕を突き動かしている要因の一つなのかも。