前回までのお話▶︎アフリカ・コンゴを拠点に活動している、世界一おしゃれな紳士集団・サプール(Sapeur)。そんな彼らの「武器を捨て、エレガントに生きる」という生き方に憧れて、彼らに会ってみたいと思ったリーマントラベラー東松。「だったら会いに行けばいいんじゃね?」と、日本から24時間かけてコンゴにやってきました。果たして、サプールには会えたのでしょうか?
第1話はコチラ
2016/11/19(土)、コンゴ初日。気温は32℃。
その日の夕方、コンゴに着きました。サラリーマンである僕がコンゴにいることができるのは、11/19(土)〜20(日)の2日間のみ。月曜昼過ぎの飛行機で日本に戻るので、この2日間でなんとしてもサプールを見つけないといけません。
時間もないので、初日はホテルに到着してすぐに、サプールの聖地と呼ばれる首都ブラザヴィル郊外の「バコンゴ(Bacongo)」地区へ。サプールに見つけてもらいやすいようにサプールに扮して、いざ出陣です。
まずは、サプールの写真集に「サプールの社交場」と書いてあった、バコンゴ地区のBar「ラ・マン・ブルー(La Main Bleu)」へ。そこで記念撮影!
ん・・・?
無い!
近所の人によると、ラ・マン・ブルーは少し前に取り壊されたらしいです・・・。
実は、僕の知っているサプールに関するコンゴの地名は「バコンゴ」と「ラ・マン・ブルー」のみ。コンゴ到着数時間で、サプールに関する知識の全てを出し尽くしてしまいました。
もうここからは手探りで探すしかありません!
とりあえず、近所を散策することに。
街を歩いていると、みんなが僕の方をニヤニヤ見てきます!恐る恐る、その人たちの方に目をやると・・・
「セボン!セボン!!」
と親指を立てて、笑顔で頷いています。すれ違う人、すれ違う人が笑顔で「セボン、セボン」と僕に話しかけてきます!
どうやら僕の服を褒めてくれているようです。(※後から「セボン」を調べたらフランス語の「C’est bon!」で、 いいね!という意味でした。)
会話を中断してセボン、食事の途中にセボン、タクシー乗ってる人がわざわざ窓を開けてセボン。来る人来る人がセボン、セボン、セボン・・・ここまで僕を褒めてくれるなんて、
何ていい街なんでしょう!
一瞬でこの街のことが好きになりました。
少しいい気になってきたので、街の人々に向かってポーズを決め、写真を撮ってもらい、歓声に酔いしれていると、あっという間に時間が過ぎ、
気がついたら・・・
夜になってしまいました!
現状、手がかりは0・・・。
これはマズイです。大至急、バコンゴ地区の繁華街に場所を移して、市場やバーなどでリサーチ!
しかし、またしてもセボン!セボン!と話しかけられるばかり。
結局、この日の収穫はゼロ。おそらく一生分のちやほやをされて、1日目が終了しました。複雑な気持ちです(笑)
とはいえ、僕に残された時間は11/20(日)、あと1日のみ!
果たして、この旅の最大の目的にして唯一の目的である「サプールに会うこと」は達成できたのか・・・?
続く!!!